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February 11, 2007

フルフローティングディスク化 完結編

 いろいろ紆余曲折がありましたが、インナーローターのアルミ化は、今回が完結編となります。

 新コブラ(GSX-R250R/SP)のインナーローターがスチール製だったことから話しははじまりました。
 スチールからアルミにするために、RGVガンマ(VJ22A)のSP用を流用することを考えたのですが、結果として、RGVガンマ(VJ21A)用はインナーローターがアルミであり、ローター外径も等しいことからそのまま流用可能でした。ただ、そのまま流用したのでは面白くないので、社外のフローティングピンを使ってみることにしたのでした。

 準備するものは下記のとおりです。

☆アウターローター

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 サンドブラストで錆取りを行いました。


☆インナーローター

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 汚れを落とすのに、ライディング・サービスBONのBONさんから小分けして頂いた業務用の溶剤を使用したところ、汚れはバッチリ落とせたのですが、アルマイト表面が曇るという緊急事態が発生しました。
 もともと、アルマイトで着色しようかな、と悩んでいたので、真面目にカラフルにしようかと思いましたが、自分の中ではドレスアップ路線はもうやめなくては、と思っているところもあり、去年購入したままあまり出番の無かったモータウン製「アルミニュームラストリムーバー」を使ってみました。期待していなかったのですが、意外にも曇りは取れ、満足できるくらいの輝きが取り戻せました。この製品、なかなか良いかもしれません(画像は用意しませんでしたけど)。


☆フローティングピン

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 以前は、アクティブやPOSHなどから販売されていましたが、現在ではプラスμの製品しか見つけられませんでした。よって、選択の余地なく、自動的にプラスミューを選ぶことになりました。
 ご覧のように、カラーは、レッドとゴールドを購入しました。
 インナーをアルマイトしたなら、ゴールドのインナーにレッドのフローティングピン、レッドのインナーにゴールドのフローティングピンを使うつもりでした。
 1ローター9個使用しますが、外れてしまうことも考慮し(本当はそんな恐ろしいこと考えたくもありませんが)、予備を含め各10個ずつ、合計40個買いました。


☆ネジロック剤

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 デイトナから発売されているパーマテックスのネジロックジェル(中強度)を買いました。
 液体ではないので、垂れにくく、とても使いやすく、オススメできる商品だと思いました。ツイストアプリケーターも便利です。
 Eクリップの脱落防止のために使ってみることにしました。エポキシ接着剤を使う勇気はありませんし、何もしないのも気が休まらないので、とりあえず効果があるといいな、的な感じです。


☆プライヤー
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 五十嵐プライヤーの「IPS ソフトタッチスリム」です。
 見てわかるように、ナイロン樹脂が装着されているので、フローティングピンを傷つけずに作業が可能です。
 ボクは、通常、燃料ホースの取り付けの際に、燃料ホースを痛めないために使っていたりします。

 さて、作業開始です。
 フローティングピンは、ピン→ウエーブワッシャー→ディスク→Eクリップの順番で取り付けます。
 最初のピンの取り付けが一番難しく感じますが、慣れるとそう難しく感じなくなります。
 あとは、単純作業の繰り返しです。
 ソフトタッチスリムプライヤーのナイロン樹脂で、Eクリップを押し込むには、ナイロン樹脂が柔らかすぎてちょっと無理があったので、片側のナイロン樹脂を外し、作業しました。ナイロン樹脂側をピンに、外した方をEクリップ側にすると、ピンをキズ付けずに、サクサク作業が進みます。

 こうなると、一番面倒な作業は、ネジロック剤をピンに塗る作業です。
 難易度は低いのですが、ふき取りが面倒です。

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 そして、1セット目、完成!

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 なかなか格好いいでしょ?
 さらにアップ!

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 すばらし~。

 さらにもう1セットを完成させて、本日の作業終了!

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 そもそも純正でもフルフローティングディスクです。
 社外のフローティングピンを使ったメリットは、軽量化くらいでしょうか?
 そういえば、ノーマル状態では、カチャカチャ音を立てて動くアウターローターが、社外のフローティングピンを組んだあとは動かなくなりました。
 ん~、音が鳴るのがいいことなのか、よくないことなのかわかっていないボクですが、ちょっと寂しい気分です。
 ネットで検索すると、ピン→ウェーブワッシャーではなく、ピン→ディスク→ウエーブワッシャーとしている人が散見されます。
 もしかして、ボクの組み方の方が間違いですか?
 ピンを車種セットではなく、バラで20個×2で購入したので、説明書みたいなものがついていなかったんですよね。

 詳しい方、教えてください。


 

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Comments

いまさらですが。。。
ピン→ディスク→ウエーブワッシャーが正解と思われます。
Eリングに直接ディスクが接触することは、好ましくないとおもいます。ずーと前にフローティングしたときには説明書に順番が書いてあったとおもいます。またEリングにも裏と表がありますのでご注意を。

Posted by: ASシムラ | February 18, 2007 10:56 AM

どもども(^^)

☆ASシムラさん>
ま、ま、ま、マジっすか!
分解・・・辛いかも(T_T)
Eリングにも表・裏があったとは・・・角のある方とない方ですね?
どっちがどっちですか?(T_T)気にせず組んじゃいました~

Posted by: のり | February 18, 2007 11:06 AM

力のかかる方に角が無い面、力を止める方に角のある方を向けますので今回は外側に角面を向けるように組み込みます。Eリングの裏表はそんなに気にしなくても良いとおもいますが、ウェーブワッシャーの方がちょっと気になります。。。。

Posted by: ASシムラ | February 18, 2007 05:00 PM

どもども(^^)

☆ASシムラさん>
「Eクリップ・表・裏」でググッて、こんなサイトを見つけました。
http://www.ops.dti.ne.jp/~daiking/BreakRoter.htm
いろんな説があるんですね。
プラスμのHPには何も書かれてありませんし。
困りました・・・。Eクリップの切れ目とウェーブワッシャー関係が気になるんですよぉ~

 

Posted by: のり | February 18, 2007 07:20 PM

Eリングの取り付けは同じ事を言っていると思います。
のりさんの言っているのはEリングの切れ目にウエーブワッシャーの波が当たることかな?それでしたら私も昔おなじこと考えました。まあそのままつけましたが。。。γのHPでは平ワッシャーが一枚付いているんですよね~、ん~?色々あるな~?知人がディスクを作成しているお店にいますが、今は耐久性(安全性)から全部カシメていると言っていました。

γのHPは、私もRG500γに乗っていたので懐かしく思いました。カセットミッションが入っていたのだけどギヤが売って無くて。。ASシムラの社長がまだ同型を持っているので、あれで富士のストレートをもう一度走ってみたいな~。

Posted by: ASシムラ | February 18, 2007 10:12 PM

どもども(^^)

☆ASシムラさん>
そうなんですよぉ。Eクリップだとウェーブワッシャーに均等にテンションを掛けることができないのでは?なんて思ったのですが、まぁ表・裏も気にせず取り付けるような奴ですからね(^^;;はずかし~

ガンマで富士・・・焼き付き恐怖症のボクにはちょっとできそうにありません。
そういえば、2ストは焼き付くからって4ストはじめたのに、2スト以上に大変な思いをしているような気が・・・(^^;;

Posted by: のり | February 18, 2007 11:04 PM

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