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July 22, 2007

'07 SLyチャレンジバイクレース Round3 Q4L 3時間耐久レース

 「'07 SLyチャレンジバイクレース Round3 Q4L 3時間耐久レース」に参加しました。

 楽しかったですけど、超疲れました。

 次回からは、今回転倒した部分の補修関連と、再びFCRのセッティンゲをネタにしたいと思います。


【2007.07.26追記】
 目覚めるとまず確認したのは天気した。
 やはり、雨の耐久レースには抵抗があります。
 残念ながら、ボクの期待に反して、茅ヶ崎は小雨でした。路面もウェットです。
 前日の天気予報から半分諦めていたので、それほど落胆はしませんでしたが、だからといって歓迎できる気分では当然ありません。
 ダメ元で、現地・韮崎が晴れていることに期待しつつ、あきらめ気分で自宅を出発したのが、4時半頃でした。
 ボクの期待に駄目押しするかのように、中央道の上野原付近では豪雨でした。
 いつもありがちな、笹子トンネル手前では雨でも、笹子トンネル向こう側は晴れだった・・・という展開をあわよくば期待していましたが、さすがに今日は無理だろうとあきらめるのに十分すぎる雨でした。
 が、奇蹟の笹子トンネルマジック!
 中央道笹子トンネル付近は、豪雨ではないものの、小雨が降り、路面も明らかに濡れている状態でしたが、笹子トンネルを抜けると、晴れ間も覗く曇り空で、路面もドライ。
 こういった状況はかつて何度も体験しましたが、今日ほどうれしいことはありませんでした。
 笹子トンネル直上の標高は約1300m。そこで、奇蹟が量産されているのです!(^^;;
 朝早く、交通量も少なかったおかげで、茅ヶ崎の我が家からスポーツランドやまなし(以下SLy)まで2時間弱で到着することができました。本日のゲート・オープンは7時なので、オープンまで30分はありましたが、幸いにも6時40分にはゲートが開きました。
 韮崎の天気は、晴れに近い曇りでした。雨の心配は、必要なさそうです。
 いつもなら、ピットの割り振りがあるのですが、今日は早い者順でどのピットを使ってもいいと、SLy社長からお言葉をいただき、適当にピットを取りましたが、なんと今回は、ミニバイク・レースはエントリー台数が少ないことから中止、ボクたちが参加するQ4レースも出走台数12台と、昨年の申し込み締め切りが嘘のような少ない台数で、最終的にピットが全部埋まらないという状況でした。

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 噂では、草レースにも関わらず、メディカル・チェックやヘルメットの製造年確認など、厳しくなるレギュレーションに一部常連チームが反抗の意を表してボイコットしているとかいないとか。まぁ、あくまでも噂なので、事実がどうなのか知りませんが、耳にしてちょっと寂しくなる噂でした。
 トランポからマシンを降ろし、軽く準備ができたところでメンバーが全員集合しました。
 本日のメンバーは、我チーム助っ人にしてエースのご存知YKTさん、昨年の6時間耐久にも参加頂いた助っ人やすりんさん、そして、いつもはライダーとして参加いただくのですが、今回は仕事の都合などで参加が危うく結果ヘルパーとして参加のレイさんです。残念ながら募集していたパシリ係りの参加はありませんでした(^^;;
 マシンは、ほぼ整備済みのため、アンダーカバーを取り付けし、タイヤ表面のワックスを拭き取り、空気圧を調整して終了です。

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 8時、メディカルチェック開始。全員クリアです。ボクの血圧は、直前に食事を摂ったにも関わらず、69-108でした。
 8時30分、受け付け完了。すっかり受付のことを忘れていたので最後になってしまいました。ごめんなさい。
 9時からは車検が行なわれました。いつもなら、車検場にマシンと装備を持っていかなければなりませんが、台数が少ないせいでしょうか、それとも効率の問題でしょうか、係りの方が各ピットを回って車検をしてくれました。
 実は、ボクのマシン、新コブラ(GSX-R250R/SP)には一箇所不安要素がありました。ハンドルを切った際に、必ず3cm以上のクリアランスがなければならないのですが、ハンドルを左右に全開に切ると、ハンドルストッパーを装着しているに関わらずクリアランスが2cmもないのです。これは、そもそもトップブリッジ上に位置していたハンドルを見た目だけでトップブリッジ下につけていること、そして、ハンドルがサンセイのエンデュランスなのですが、このハンドルはマウント部の肉厚があり、肉厚の薄い旧コブラにつけていたハリケーンのセパハンよりもバーの位置が下になってしまうので、クリアランスが狭まってしまったのです。んじゃ、ハリケーンのセパハンにしておけばいいじゃん、といわれるてしまうのですが、かつて述べたように、ハリケーンのセパハンではイメージがレーシンゲではないため、ボクの中では却下なのです。
 半ば確信犯的に、フロント・スタンドを使い、ハンドルを切れないようにしてみましたが、さすがというか、係りの方はちゃんとフロント・スタンドを外すようにボクに指示し、きっちりクリアランスのないことを指摘されました。ただ、今回は、「自己責任」ということで、見逃してもらいましたが、次回までにはちゃんと対処しておくように言われました。すみませんでした~
 ミーティングは、やけにあっさりしたものでした。以前は、もっと長い時間、細かいことまで説明していたような気がしましたが、レギュレーションが厳しくなり、規則が浸透したという判断でしょうか。よくわかりませんが。
 ミーティングのあとは、コースを徒歩で一回りです。インストラクターのT田さんが、信号機の位置や、ライン取りのアドバイス、危険なところなどを解説してくれました。
 練習走行は30分です。ボクは、マシン所有者だけに普段から乗りなれているので、今回の仕様では走行してことがないYKTさんが20分、やすりんさんが10分乗ることになりました。ボクの練習は、クォリファイの5分で十分です。
 他のマシンの暖気がはじまると、甲高い排気音でSLyが包まれます。
 ボクも負けじと、インナーサイレンサーを外す仕様で練習走行することになりました。・・・ところが、新コブラの排気音は、エンジン回転数の関係もあるのかもしれませんが、CBRや今回一番多かったZXRに比べると、音質が低く、どんなことをしても、排気音では目立つことはできそうにありませんでした。残念。
 無事、練習走行が終わりました。YTKさんのタイムが意外に出ていないことが気になりましたが、一方、練習走行からマージンを削った走りをしないということを知っているので(それをいうと、レース本番でもライダーが一巡するまでYTKさんは本気手前でしか走りません。転倒・リタイヤした際、他の参加者が一度もマシンに乗れなかった・・・ということを避けるための配慮です。だからといって、遅く走るわけではないところが、己とマシンをコントロールできていて、すごいところです、はい。)、本番に期待することにしました。やすりんさんもいい感じのようです。
 耐久レースは、予選でまずグリッドの順位を決めることになります。予選は、チームから1名のライダーが15分走り、そのタイムでグリッドが決まるので、必然、エースライダーが走ることになると思います。ついで、クオリファイというものがあります。耐久レースに参加できるライダーは、予選トップタイムの120%以内のタイムで走行できなければならないというルールがあるので、他のライダーは、割り当てられた5分の走行時間に、基準タイムをクリアしなくてはなりません。ライダーの人数は、3~5人という規則があるので、クォリファイは4回あります。人数が少ないチームもあるので、クオリファイの3回目、4回目を走ると台数が少なく、走りやすくねらい目かな、と思われますが、たとえばライダーが3名のところは、1名が予選を走るので、他2名のライダーは、クォリファイ1回目、2回目に出走しなければならないというルールもあります。
 スタートは、ル・マン方式です。スタートの合図と同時に、フル装備のセカンドライダーが走って、エンジン始動状態の第一ライダーにタッチ、第一ライダーがマシンをスタートさせます。
 レース中、給油は必ず2回行なわなくてはなりません。給油所では、5分のストップが義務付けられており、また、給油所での作業は禁止されています。また、給油所はレース開始後30分でオープン、ゴール30分前にクローズされます。給油所に入れるマシンの台数も4台くらいとそれほど多くないので、いつ給油するかということも戦略の一部となりますが、今回は12台しか出走しないので、よほど間が悪くない限りは、その辺の考慮は必要なさそうです。
 レース中に転倒車が出ると、黄色旗が振られ、SCカーがコースインします。全車はSCカーの指示に従い、縦一列に隊列を組んで徐行することになります。転倒車の処理が終わると、緑旗が振られ、レース再開となります。
 そして、レース開始後3時間で、ゴール、という感じです。
 我チームの予選は、厳正なる阿弥陀クジによって、やすりんさんに決定。
 走行順序は、さらに厳正なる阿弥陀クジによって、YKTさん→ボク→やすりんさんに決定しました。
 やすりんさんが走行した予選の結果、順位は6位でした。5位と7位との差があいていて、ちょうどその狭間に入った感じでしたので、もしかすると、誰が走っても同じ結果だったかな、という感じでした。
 予選では、インナーサイレンサーを付けて走行し、インナーサイレンサーを付けるか、付けないか、やすりんさんが評価することになりましたが、やすりんさんの好みで、インナーサイレンサーは付けない方向で決定されました。
 クォリファイ1は、YKTさんが走りました。本当は5分でも練習に当てたかったそうですが、2週目には基準タイム47秒69を軽々クリアし、早々にピットインされました。やっぱり、チームのことを考えてのことだと思います。さすがっス。
 クォリファイ2で、ボクが走行しました。タイヤも温まっているので、初っ端からボクなりに全開です。2周目には42秒台、3周目には42秒2くらいが出ました。一応練習も兼ねているつもりだったので、さらにペースを上げようと思ったのですが、皆さん流しているのか、クォリファイ2ではボクが3周目に出したタイムがベストタイムで、他車に追いついてしまい、練習にはならなそうなので、ボクは周回5周でピットインしました(^^;;ピーク早っ!と言われましたけど、ボクは、ボクらしいと思いました。

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 いよいよ決勝スタートがスタートしました。
 メンバー3人のベストタイム差が0.8秒以内に収まっているから、疲労などによる大幅なペースダウンが無く堅調に推移すれば、暫定6位は確実と思われたレースですが、前回の耐久レース同様、やすりんが転倒し(右回りコースでまたしても左に転倒、壊れたところもほぼ同じ~)、約23分のロス。コースには復帰できたものの、転倒の影響で大きく順位を下げ、結果は8位でした。

 後は箇条書き~(^^;;・・・いきなり手抜き

☆転倒時のクラッチレバーの交換は、焦りと動揺で思うようにできませんでした。

☆同じく転倒時、アンダーカウル内に溜まった砂利を取り除くよう指示されました。ボクの想定にはない作業だったので、整備性の悪さが露呈、今後の課題となりそうです。

☆ボクの1本目、はじめはいい感じで走行できましたが、疲れてあっという間にペースダウンしてしまいました。ごめんなさい。無理せず走って43秒2くらいでした。そこで、YKTさん、レイさんのペースアップ・サインを見て、ペースアップは無理だと思いましたが、どうせゆっくり走るならラインを重視してみようと思い、インストラクター・T田さんの言葉を思い出しながら走ったところ、ゆっくり走っているつもりが最終的には41秒8まで出ました。がむしゃらに走って出すタイムと、疲労困憊でゆっくり走っているつもりのタイムとがさほど変わらなかったことが意外でなりません。今後のタイムアップの課題は、この辺に隠されているような気がしました。

☆ボクの2本目。体力の限界から、まともに走れるのは数周だとわかっていました。新タイヤを投入しながら自己ベストをいまだ更新していないことから、その数周にすべてをかけるつもりで走行しましたが、結局ベストタイム更新はできませんでした。1本目よりもさらに強烈な疲労から、身体は石のように重たくなり、タイムは46秒台まで落ちました。この体たらくに、激しく反省です。

☆ベストが出せなかった言い訳ではありませんが、ボクのライディングには、インナーサイレンサーがあった方がいいように感じました(特に第2コーナーで)。

☆オーバーヒートは辛うじて防げましたが、水温は常にオーバーヒート寸前で、パワーの損失がかなりあったのではないかと思います。急遽、でラジエターに水鉄砲よろしく水を入れたシリンジで水を掛けたところ、思った以上に冷却効果があることがわかりました。今度、ドンキーかどこかで、大型の水鉄砲を買って用意しておこうと思いました。

☆チェーン・ルブは、いつも使っているC.P.O-Rを使用しましたが、3時間の長丁場をレーシンゲ・スピードで走り続ける耐久レースにあっては、粘度の低いこのチェーン・ルブは不適当なのではないかと思いました。次回から、耐久レースには違う粘度の高いチェーン・ルブを使うことにしようと思いました。

☆今回はじめて実戦投入したVガンマ(VJ21A)のディスク・ローターは、歪みなどなく、全く問題ありませんでした。でも、向上したはずの熱交換率、軽量化の効果を体感するに至りませんでした。

 レース後は、いつものゆ~ぷるにらさきに行って温泉に入り、小作双葉バイパス店でほうとうを食べました。6位以内に入っていれば、自分へのご褒美に、「辛口カルビほうとう」を食べるつもりでいましたけど、8位だったのでいつも食べている「辛口豚ほうとう」のままになりました。この差は大きいです。

 って感じ?


 
 

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Comments

お疲れ様でした。

見に行けずにザンネンです。

仕事でトラブル連続のためテンションが低く

家でじっとしていました。

転倒があったようですが、とっても楽しめたようでよかったです。

レポ楽しみにしています。

Posted by: ken1cbr | July 23, 2007 12:02 PM

どもども(^^)

☆ken1cbrさん>
応援に来てくださらなくて正解でしたよ~
お会いできなくて残念でしたけど。
行きは相模湖付近で豪雨でしたし、現地は暑いくらいの晴れでしたけど、レースが終わった途端雨が降り始めました。
・・・レポ? もう書きましたけど(^^;;ぉぃ

Posted by: のり | July 23, 2007 12:06 PM

いやぁ箇条書きの前までは面白く読んでいただけに
のりさんの根気が続かなかったのが残念(^^;。

やっぱマルチ250良いですねぇ~。

Posted by: しん | July 26, 2007 10:35 PM

どもども(^^)

☆しんさん>
またまたまた~。
お世辞でもうれしいですよ(^^)
あの調子で書いていると、日が暮れそうなので切り上げちゃいました~


 

Posted by: のり | July 26, 2007 10:43 PM

本番の内容の短さがいい感じでした。
みんなどうせ書くところはばっさりカットの方がいろいろ読めて面白いかも。

Posted by: YKT | July 26, 2007 11:22 PM

どもども(^^)

☆YKTさん>
いつもはじめは気合いが入っているので、出かける前のことからネチネチ書き始めるのですけど、途中で疲れちゃうんですよね。
結局、まとめる能力がないってことで、みんながYKTさんのレポートを待ってます。
早くぅ~・・・あ、ボクのことはめちゃめちゃかっこよく演出しちゃってください(^^;;

Posted by: のり | July 26, 2007 11:26 PM

レポアップ お疲れ様でした。

パシリばっくれ!のken1cbrです・・(ごめんね)

とっても楽しく読ませていただきました!!

次回! 次回こそは応援(パシリ)に行きたいです!

でも、私が行くと雨が降るかも。

昨日も外に出たら雨が降ってきて、戻ったら止みました。

やまなし 走りに行きたいなー

早く41秒台とかで走りたいです。

Posted by: ken1cbr | July 27, 2007 12:46 PM

どもども(^^)

☆ken1cbrさん>
去年の今頃よりは、約1秒は速くなれたので、ちょっと満足だったりするのですが、レースでは速さも体力もお話しにならないレベルなので、もっと精進したいと思います。
ken1cbrさんも、後輩をそそのかして、パシリではなくライダーで参加してみる、っていうのはいかがでしょうか?(^^;;

 

Posted by: のり | July 27, 2007 10:37 PM

レポお疲れ様です。
なかなかレースに参加できないので、
現場の雰囲気がわかって有難いです。
出走台数が少なかったのが意外で、ビックリしました。
去年の出走受付締め切りが嘘のようですね。
次のレースには何とか出走したい今日この頃です。

Posted by: おち | July 28, 2007 12:27 AM

どもども(^^)

☆おちさん>
ホント、去年がウソのような、ガラ空きでした。
去年は出走台数30台?32台?で申し込みできなかったんですもんね。
それほど多いのも困りますけど、もう少し盛り上がって欲しいですね。

Posted by: のり | July 28, 2007 04:58 AM

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