NSR250R/SE 腰上オーバーホール その1
日光サーキットで、ボクのNSR250R/SEをレーシングさせたヌマさんから、RCバルブが開ききっていない可能性があるのでカーボンが溜まっているのかもしれない、との指摘を頂きました。
そのため、RCバルブの清掃をするつもりでしたが、いつの間にか腰上オーバーホールするつもりになって整備しているというのが前回までのあらすじです(^^;;
朝7時過ぎにはNSR250R/SEを引っ張りだして、整備開始!
シリンダーの下部に接続されているウォーターホースを抜いて、RCバルブのケーブルガイド(プーリー)を外します。
ここのナットは逆ネジなので要注意!
簡単に外せましたが、その過程で問題点発覚!
上バンクのプーリーがうまく動作していないことがわかりました。
おそらく、全開になっていなかったはずです。
さすが、ヌマさん!
ちょっと吹かしただけで、ボクのNSR250R/SEの不具合がわかってしまうとは!
ボクはまぁ~ったく気がつきませんでしたよぉ(T_T)
RCバルブへカーボンが溜まっている可能性も否定し切れませんが、プーリーがきちんと動いていなかった以上、原因はまずコレに間違いありません。
これで、エンジンを開ける必要はなくなりました。
このまま、組み付けていけば、面倒な作業をあえてしなくても済んでしまいます。
・・・・・・
悩みに悩んだ末、ここでやめたのではスキルアップにならないと思い、作業を続行することにしました。
前向きでしょ?(^^)
シリンダーヘッドとシリンダーは特に問題なく取り外しできました!
ピストンを外す際には、用意しておいたストレートのピストンピンサークリッププライヤーを使いました。
・・・微妙な使い勝手でした(^^;;
外したヘッドはこんな感じ。
向かって右が上バンク、左が下バンクです。
上バンクは、ちょっとブツブツになっています。
むぅ。気になりますねぇ。
なんなんでしょ?
ピストンはこんな感じ。
向かって右が上バンク、左がしたバンクのピストンです。
画像ではよくわからないと思いますが、上バンクの方が、カーボンの堆積が多いです。
下バンクのピストンは、キャブクリーナーでカーボンを除去することができましたが、上バンクのピストンはキャブクリでは歯が立たず、ガスケットリムーバーでもダメで、結局メタルクリーンαで煮込んでカーボンを除去しました。
今日は日差しがなくて、すごく寒かったので、ヘッド、シリンダー、ピストンの洗浄はかなりきつかったです(T_T)
何度も途中で作業を中断し、お湯で手を温めながらの作業になりました。
RCバルブのカーボンは大丈夫でした。
なんとかパーツの洗浄を終えると、組み付けです。
今回は、簡易腰上オーバーホールってことで、ピストンは使いまわしし、ピストンピン、コネクティングロッドベアリングやピストンリングは新品に交換しました。
シリンダーの組付けには、先日自作したシリンダー用SSTをさらに改良し、使いました。
むぅ~。
使えなくはないですけど、これもちょっと微妙です。
もう少しマシな加工技術があれば、そこそこ使える工具を自作できそうですけど、現状では不満足といったところでしょうか。
取り合えず、規定トルクで締め付けすることはできましたけど。
上下シリンダーを規定トルクで締め付けたところで、今日の作業は終了。
山場は越えました!・・・たぶん(^^;;
ピストンピン サークリップ プライヤー STRAIGHT/19-430 (STRAIGHT/ストレート)
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